令和4年12月 本の紹介〔図書室〕

公開日 2022年12月06日

新着資料案内

三鷹市立図書館のホームページの「検索・予約>新着資料一覧」で、所蔵館を「井の頭C・C」に表示変更したページを参照ください。

井の頭コミュニティ・センター図書室新着資料(三鷹市立図書館ホームページ)

  • 最近1か月間に井の頭コミュニティ・センター図書室で受け入れた資料をみることができます。
  • 新着資料を受け入れた日の翌日午前5時頃更新されます。
  • 井の頭コミュニティ・センター図書室の受け入れ後1年以内の資料及び雑誌・まんがは、井の頭コミュニティ・センター図書室でのみ予約と貸出ができます。

※新刊書とは限りません。古い発行年の資料で、新たに受け入れた資料も含みます。

本のひろば

図書部では、毎月「本のひろば」を発行し、おすすめの本を紹介しています。

本のひろば12月号〔No.287 2022.12.1発行〕より
 
ははがうまれる

 今月のおすすめ 

書名/ははがうまれる
著者/宮地 尚子
出版社/福音館書店

 

 ETVの番組[理想的本箱]で、『母親が嫌いになった時に読む本』3冊紹介された中の1冊が本書。

 著者は大学教員・トラウマについての専門の精神科医師で専門書を出版されていますが、本書はエッセイでありご自身の体験を元に書かれている事から、お子様が2人いらっしゃる様子がわかります。

 このタイトルは、子どもが産まれると同時に母親も生まれたての母になる事を意味している。
時に子の心配をし、時に子に心配をされ、失敗を良い思い出として子育てに奮闘している著者がいます。

 現在子育て中の方にも、もう子育てが終わっている方も、また男性にも読んでもらい命の大切さを味わってもらいたい。
最後の章は東日本大震災後10日目から綴った文章があり人の命の重みを感じます。

 母親とは、自分は良しとして子どもに接しているつもりでいるが、それが本当に子どもにとって良いのか自問自答するのではないでしょうか。母親が嫌いでも大好きでも血が繋がり母あっての自分なのである。
この本を手に取った私も、母がいて娘がいて孫も産まれた事により、この本の『命のバトンが少しずつズレて繋いでいる。』を実感し色々な事を思い返してみる良い切っ掛けとなりました。

(図書部 H・O)

⇒「ははがうまれる」の蔵書情報はこちら(三鷹市立図書館ホームページ)

今月のテーマ図書

12月のテーマ 「私が選ぶこの1冊」

図書部では、毎月テーマ本を決めて、図書室の受付(カウンター)付近に排架しています。

井の頭コミュニティ・センター図書室テーマ図書(三鷹市立図書館ホームページ)