今月のおすすめ　

書名／ぼくはいったいどこにいるんだ
著者／ヨシタケ シンスケ
出版社／ブロンズ新社

　今年の四月で絵本作家デビュー10周年を迎えたられたヨシタケシンスケさん。
絵本を通して『人生の出来事は考え方次第で楽しめる』『困った問題に遭遇しても、別の見方もあるよ』と提案されています。『子どもにとっても大人にとっても身につまされるテーマを選びたい』と作品の企画から作られているそうです。

　今回ご紹介するのは、今年の三月に発売された、考えることを楽しむ発想えほんシリーズの５作目。
本作には、道や場所を示す本来の地図とは異なる、『きもち』『じかん』『みらい』というさまざまな概念の地図が登場します。

　自分自身を俯瞰(ふかん)してみることの大切さや面白さが描かれています。
『どんな道を選んでも、自分らしく輝ける道につながっているから大丈夫！』
『どのコースを選んでもそれぞれに宝物がかくれているから探してみよう』
『失敗を恐れずチャレンジして、思いっきり人生を楽しもう！』
頭と心が整理されていく感覚は心地よく、世代を問わず元気や勇気をもらえる絵本だと思います。

（図書部　N・Y）