今月のおすすめ　

書名／あるかしら書店
著者／ヨシタケ シンスケ
出版社／ポプラ社

「○○についての本ってあるかしら？」
「もちろん　ありますよ！」
「たとえばこんな感じ　どうかしら？」

　町外れの書店のおじさんは、本を探しにきたお客さんにいろいろな「本にまつわる本」を紹介してくれます。

　ありそうで、なさそうな本に関する面白いエピソードの数々や「図書館や書店について」の話は著者の本に対する深い愛情を感じます。

　著者の想像の世界にいながら、あんな本あるかしら？こんな本があったら面白いなといつの間にか自分自身の想像力を膨らませ、空想の世界を楽しんでいました。

　お客さんたちは、おじさんに紹介された本の中から気に入った本を購入し、みなうれしそうな顔で帰って行きます。
　新しい本との出会いは、きっとその人の人生の幅を広げることでしょう。

　大人も子どももそれぞれの目線で楽しむことができ、読み終わったら思わず図書館や書店に本を探しに行きたくなる、そんな絵本です。

（図書部　Ｓ・Ｓ）